呼吸器疾患は多彩であり、殆どの疾患で充分な治療法が確立していないのが実状です。
我々は全ての呼吸器疾患の克服を目標に、基礎研究から臨床研究まで幅広い研究を行っています。
現在行っている研究テーマは下記の通りです。
A: 気管支喘息
- 気管支喘息の病態生理に関する研究
- 気管支喘息の遺伝要因に関する研究
- 日本人気管支喘息患者を対象としたクラスター解析 〜多施設共同臨床研究〜
- 重症喘息における生物学的製剤への反応性を規定する因子の検討
- 気管支拡張症合併難治性喘息の実態調査
- 重症好酸球性喘息において生物学的製剤がエピゲノムに与える影響に関する研究
- 全血液細胞の網羅的発現変動遺伝子解析を用いた、難治性喘息患者において、ヒト化抗TSLP抗体(Tezepelumab)の治療効果を予測するバイオマーカの探索
- 網羅的発現変動遺伝子解析を用いた、難治性喘息患者において、生物学的製剤投与時の好酸球の活性化状況を探索する研究
- 喘息が難治化する要因の探索およびそれを標的とした新規治療法の開発
B: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 慢性閉塞性肺疾患の病態生理に関する研究
- 慢性閉塞性肺疾患の遺伝要因に関する研究
- 転写因子を標的とした慢性閉塞性肺疾患の治療法の開発
C: 間質性肺炎・急性肺障害
- 間質性肺炎・肺線維症の病態生理に関する研究
- 急性肺損傷(ALI/ARDS)の病態生理に関する研究
D: 肺癌
- アファチニブを第一選択薬としその後オシメルチニブ投与例、及びオシメルチニブを第一選択薬とした症例の予後に関する茨城県内多施設共同調査
- 進行非小細胞肺癌に対するドセタキセルとラムシルマブ併用療法の後方視的解析
- 進行非小細胞肺癌に対するニボルマブ・イピリムマブ併用療法の有効性と安全性を明らかにするための茨城県内多施設共同観察研究
- 化学療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法を行った進展型小細胞肺癌の予後因子を明らかにするための観察研究
- 進行・再発非小細胞肺癌におけるPD-1阻害薬と化学療法併用後のドセタキセルラムシルマブの効果・予後を評価するための多施設後方視研究 (NEJ051)
- 免疫関連性肺障害に対するプレドニゾロン療法の有効性を検証する第Ⅱ相試験(jRCTs031210327)
E: 感染症(非結核性抗酸菌症等)
- アミカシンリポソーム吸入懸濁液の実臨床下での有効性に関する検討
- 慢性気道感染症の気道における遺伝子発現プロファイリング- Gene expression profiling in the respiratory epithelium of chronic respiratory infections-
- 肺非結核性抗酸菌症患者の治療時における宿主免疫応答に関する研究-Study on host immune response during treatment of patients with pulmonary nontuberculous mycobacterial disease-
F: その他
留学について
当科では学位取得後、本人の希望に応じて海外留学経験を積んできている先生方もおります。
近年の主な海外留学先は以下の通りです。
> NIAID, National Institutes of Health
> University of Michigan Medical School
> The Johns Hopkins University School of Medicine
> McGill University